受精卵の凍結タンクをワイヤレス監視!
不妊治療を行うクリニックの多くでは、液体窒素を充填した凍結タンクで精子、卵子または受精卵を保管しています。
-196℃という超低温で長期保管することにより、次に必要になる機会に備えることができるのです。
しかし、もしもそのタンクが破損していたらどうなるでしょうか?
もしも破損に気がつかないうちに時間が経ってしまったら?
Logbee COOLならば凍結タンクの破損をスピーディーに検知することが可能。
低コストかつ面倒な設置工事・配線無しですぐにお使いいただけます。
今回は実際にLogbee COOLを導入いただいているIVFなんばクリニック 佐藤様にお話を伺いました。
その模様は動画でご覧いただけます。
凍結タンクは不妊治療を行うクリニックにとって欠かせない、切っても切れない技術です。
しかし、凍結タンクでの検体の保管は常にあるリスクを抱えています。
それは、主にタンクの経年劣化を原因に真空構造が壊れ、保存している検体が使える状態でなくなってしまうという事故のリスクです。
実際にアメリカやカナダでは、タンクの破損による事故の事例が報告されています。
日本国内では2022年4月より、体外受精の基本治療が保険適用されることになったことも追い風となり、不妊治療の需要は今後ますます高まることが予測されます。
それに伴いクリニックではより安定した、安全な凍結検体の管理が求められることになるでしょう。
出典: (リーフレット)不妊治療の保険適用 | 厚生労働省
Logbeeとは?
Logbeeとは子機が取得した環境データをワイヤレスで親機に送信し、親機に接続したPCでデータを記録・管理できる小型・防水・長寿命のIoTセンサーデバイスです。
Logbee COOLはその中でも、凍結タンクの監視に特化した特別モデルです。 ※1
簡単設置
Logbee COOLはご使用にあたって、設置工事や大がかりな配線作業は必要ありません。
子機 (CWS-30COOL) から延長したセンサ部分を凍結タンク上部へ貼付け、子機本体は小さなポーチなどに収納します。
あとは、親機 (CWB-20S)とPCのセットアップを行うだけで、すぐにデータの取得が始まります。
様々な形状のタンクに対応するため、曲面にも設置できるよう設計されています。
子機筐体は手のひらサイズ。
検体の出し入れや液体窒素補充の作業動線と重ならないようタンクに装着できるため、日常業務の妨げになりません。
異常の発見・通知が早い
破損したタンク (真空漏れ) に一番最初に現れる変化は、タンク表面温度の低下です。
Logbee COOLはこの温度低下を監視するため、既存の監視システムよりも格段に早い異常の発見が可能になりました。
既存のシステムと比較し、数時間早く異常を検知・通知できる場合もございます。
容量10リットルのタンクを使用したシミュレーションでは、既存の重量や液面を監視するシステムと比較し1~2時間早く異常を通知できることが確認されています。 ※2
タンク容量が大きくなればなるほど、異常通知までの時間差も大きくなることが予想されます。
メールでお知らせ
Logbee COOLには2種類のメール配信機能があります。
ひとつはアラートメール機能。
予め設定した範囲外のデータが測定された場合、即座に異常を知らせる機能です。
そしてもうひとつは動作確認メール機能。
毎日決まった時間に、全ての子機が正常に動作しているかどうかをご連絡します。
これにより、異常が発生しているにもかかわらず、通信ができておらず検知が遅れる、といった事態を防げる可能性が高まります。
低コスト
従来の管理手法と比較して、安価で導入することが可能です。
費用は子機台数などにより変動します。
まずはご相談ください!
製品概要
Logbee COOL: 凍結保存タンク用特殊仕様
■ タンク表面の温度変化を検知し異常に備える
■ 凍結保存タンクの監視方法に関して特許出願中
仕様 | |
形式 | CWS-30COOL |
機能 | 凍結タンク表面に取り付けた温度、湿度センサーで 計測したデータを親機に送信 |
通信周波数 | 921MHz ARIB 準拠 |
通信距離 | 見通し距離 150m |
温度測定範囲 | -25 ~ +75 ℃ |
湿度測定範囲 | 0 ~ 100 % |
電池寿命 | 約3年 (通信間隔5分の場合) |
質量 | 約45g |
サイズ | 52x17x69 mm |
販売元 | KS Growing |
販売総代理店 | ケン・メディカル株式会社 http://ken-medical.co.jp/ |
ワイヤレス温湿度ロガー親機 CWB-20S
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■ 無線周波数は920MHz帯 減衰が少なく回析特性に優れる
■ モニターソフトウェア付属
■ コンパクトな筺体
仕様 | |
形式 | CWB-20S |
機能 | 子機からデータを受信し、PCにデータを保存する |
通信周波数 | 921MHz ARIB 準拠 |
通信距離 | 見通し距離 150m |
使用温度範囲 | 0 ~ +50 ℃ |
保存周囲温度 | -10 ~ +60 ℃ |
取付場所 | 屋内 |
電源 | USB電源 |
質量 | 約95g |
サイズ | 90x50x224 mm |
凍結タンクの状況を手軽に管理したいなら、Logbee COOLがおすすめです。
ぜひお気軽にお問い合わせください!
販売元: KS Growing (ksgrowing@r2.ucom.ne.jp)
販売総代理店: ケン・メディカル株式会社
IVFなんばクリニック 佐藤様、取材ご協力まことにありがとうございました。
IVFなんばクリニック
〒550-0015大阪府大阪市西区南堀江1丁目17-28
06-6534-8824
※1 Logbee COOLは凍結タンクにおけるタンク表面の結露を伴う真空漏れの検出を目的としており、タンク内の検体管理を目的とするものではありません。
本来の目的以外で使用する場合は、付属の重要説明事項の項目を遵守し、使用者の責任のもと使用して下さい。
※2 液体窒素が満タン状態で真空漏れが発生した場合は約2時間、一般的な液体窒素管理の下限である残量8割で発生した場合は約1時間、タンク重量や液体窒素の残量を監視するシステムと比較して早くアラームメールを受信できることが確認されています。
なお、既存のシステムにおける事故発生からアラームメール送信までの時間は、タンク内の液体窒素残量が6割を下回った時点でアラームメールが送信されるという条件で算出しています。